ムラコ ziz 5P 購入!ファミリー向けブラックテント。拡張式のタープが秀逸。

ムラコ ZIZ 5P 初張り

ムラコ(muraco)は国内の金属加工工場から生まれたアウトドアブランドです。スタイリッシュな黒い幕。クラフトマンシップあふれる男前なギアの数々で注目のブランドです。そんなムラコから、ファミリー向けツールームテントがリリースされました。

2019年春 アウトドアイベント“GOOD OPEN AIRS 2019”で試作品を見て以来、待っていました。届いてすぐに公園で試し張りしましたのでご紹介します。

Muraco ziz 5P まずは中身をごらんください

ムラコZIZ

総重量 : 17kg
収納時サイズ:w73 d34 h22cm

まず気になるのはその重量。なんと総重量17キロです。重っっ。ただ、同梱のマニュアルには15.5kgと書いてあります。いずれにせよ重いですけどね。

muraco

全部出してみたところ。

総重量:17kg(テントフライシート、インナーテント、フレームポール全4本、フラップポール2本、グランドシート1枚、ペグ、テンショナー、ロープ、スタッフサック)

muraco 公式

付属のペグまでかっこいい!公式サイトの紹介ではペグの本数まで書かれていませんが、なんと28本も入っていました。すごい!嬉しい!男前!

フラップをあげずに全部のロープをペグダウンすると20本使います。残りはフラップをあげた時などに。

みためは黒くて強そうですが、アルミペグなので強度はありません。中途半端に土にさした状態で誤って踏んづけたら、簡単にくにゃっと曲がってしまいました。

そしてこのペグ、ロープを引っかける部分が小さい。この小さい切れ込みみたいなとこにロープを引っかけるんですよね? 風でテントがたわむとロープが外れたりしないんでしょうか。

muraco初張

フレームポール4本はやや重量感あり。 そして1本1本が長いです。

重さの原因はこの重量感のあるガッシリ目のポールだと思う。その分、強度はあるのかも。

公式ページの紹介には無かったリッジポールというポールが1本追加されていました。

リッジポール

フライシートの頂上部を持ち上げて、通気性を良くするための工夫のようです。実際、これをつけて上部をメッシュにすると、風が入って一気に涼しくなりました。

リッジポールは、テント上部の穴に入れて固定しますがこれが固い。全力投球。コツがあるのかもしれません。

そしてリッジポールを固定するフックのサイズが大きすぎ。ガバガバです。そのうち改良されるといいですね。

MURACO ZIZ

テンショナーとは、三角のコレのこと。ロープにくっついているやつ。こういう小物までもがほんとツボ。いちいち格好いい。

テンショナー
スタッフサック

ストレージポケットという小物入れも2つ追加されていました。

構造と機能について

  • 2ルーム(家族4人で使用可能)
  • 前室のフラップが拡張式
  • 換気がしっかり考慮されている
  • スカートがついている
  • ロープ、ペグなしで自立する(設営後に移動ができる)
  • 前室にライト吊り下げできる
  • 構造がシンプル
  • スタイリッシュな黒い幕
2段階格納式タープ muraco 公式より

前面のフラップは、ファスナーによって格納されている部分を展開し、タープを延長することが可能です。ただ、跳ね上げるだけでなく、生地が2重になっていて2段階で開くんです。これいいです。別途タープを張る必要がなくなります。

設営時間とたてて気づいた点

設営時間

初めての設営は、写真を撮ったり試行錯誤しながら、1人で設営して約1時間。設営の手順、コツを覚えれば、30分かからず設営できると思います。

2回目の設営は2人で40分弱。おとんは公園で試し張りをしていますが、わたしが設営に参加するのが初めてなので、時間がかかりました。

3回目は2人で20分くらい。 設営時の分担がはっきりしたので、効率よく設営できました。急がず設営して20分くらいなので、慣れてきて本気でやれば15分くらいでもいけるそうです。

ちなみに、我が家はキャンプ歴18年くらい。15年くらい同じテントを使っていて、ツールームテントはこれが2幕目なので経験豊富ではないと思います。

撤収作業も初張りでは一人で40分で撤収完了。二人撤収ではおそらく20分きっています。

外遊びを満喫したい我が家にとっては、設営と撤収に時間がとられないことが重要なので、設営が簡単なのは嬉しいです。そして前幕を跳ね上げて2倍に伸ばせば、タープを設営する必要がないのも良いですね。

設営して気づいた点

発売前の説明では、縦方向の出入口は2重のタープになっているためメッシュは付かないという説明だったのですが、メッシュの扉が追加されていました。
これで全面をメッシュにすることが可能です。

縦方向のフラップがある側は立ち上がりの角度が浅いので、フラップを閉めるとその分狭く感じます。

出入口は、前方、左右どちらも跳ね上げることができる構造です。サイトの形状に合わせて、どんなサイトの形状にも対応できそう。

ZIZ 5Pは、手順通りに建てると、ペグダウンする前に幕を立ち上げる事になるので、風が強い日の一人設営には注意が必要。一人で設営する場合は、最初にペグ2本ないし4本程度で、幕の一端を仮止めしたうえで、フレームを設置したほうがよさそうです。

便利機能

天井のフック。これ絶対に便利。照明は天井から下向きに吊るすのが一番明るい。LEDの充電式ライトを吊るすのに最適です。

インナーテントは、左右どちらにでも吊り下げ可能。前面にある小物入れポケットがスマホ、サングラス、虫よけ、日焼け止め置き場に便利でした。

ZIZ 5Pテントはファミリー、グループユースのベースキャンプテントとして、快適な空間を提供します。広大なリビングダイニングスペースを備え、巨大なドームシェルターとしての使用も可能です。また、オプションのキャノピーを使用し、最大10名のベースキャンプを構築できます。


4方向全てからエントリー可能なフラップを備え、付属のフラップポールを使用して様々なアレンジが可能です。またオプションのフラップポールを使用するとZIZの拡張性を最大限に引き出すことが可能です。


縦方向のエントランスフラップには、ダブルレイヤー構造の大きなタープが格納され、また横方向のエントランスフラップには、広大なメッシュを取り入れており、虫の侵入を抑えつつ、通気性を確保します。


全周囲にスノースカートを備え、埃や冷気の侵入を抑え、高い保温性能を誇ります。

muraco 公式

黒いテントは暑いのか?

正直、これは購入前に一番気になっていた点です。

muraco ZIZは発売前でしたので、カマボコテントの黒とチーズ色を並べて検証したサイトを参考にしました。

「黒カマ」は本当に暑くない?秋冬には最適?を検証! LANTERN編集部が検証してみた!

幕の近くは熱を持っています。黒は光を吸収するので幕が熱くなるのは仕方ないでしょう。
問題はテント内が暑いかどうかですが、メーカー発表の通り、出入り口を開放すれば風の通りも良く、暑さはほとんど気にはなりませんでした。

結論:ポイントは影でした!

上にタープで日陰を作れば、白やベージュのテントより日光を遮ってくれるので温度上昇を防ぎ、涼しく過ごすことができます。ただ日陰を作るより、テントとタープの間に空間がある方が暑さが和らぐ気がしました。

CAMP HACK

調べていた時、黒は光を吸収するので暑いという意見と、黒は遮光性が高いので涼しいという意見。どちらも見ました。どちらも納得です。

それと経験上、夏場の日向に張ったテントの中は、幕が何色でも猛烈に暑いです。我が家は、夏場は林間サイトや高原など、基本的に涼しい場所にしか張りません。それならば、黒かどうかはあまり関係ないかと思い購入を決めました。

もうひとつ気になる点は、黒は虫が寄ってくるという話

今回は、試し張り。木漏れ日の半日蔭に設営して眺めてばらしただけ。全面をメッシュにすると涼しかったですが、虫も暑さも実際の使用時にどうなのかわかりません。8月のお盆休みに9日間のキャンプ旅行に行くので、実際の使用感はその際にレビューしたいと思います。

ムラコを使った真夏の海キャンプの様子はこちら>>>能登半島の見附島シーサイドキャンプ場。子連れ海水浴に最適な海と林間サイト

ムラコテント

能登半島の見附島シーサイドキャンプ場。子連れ海水浴に最適な海と林間サイト。