本が好きな子に育てたい 幼児期の取り組みと10年後の結果

まなびや

こどもを本好きにしよう作戦を続けてきて、長女は10年、長男は8年が経過しました。小6と小3のいま、計画の進捗状況を紹介したいと思います。

小3男子の現状はこちら>>>「小3男子 :本が好きな子に育てたい 幼児期の取り組みと8年目の結果

本好きにしよう作戦10年目:小6姉

作戦開始から約10年経過、長女は完璧に読書好きになりました。たいくつな時間があってもテレビやゲームを自分から始めることは無いです。テレビは誰かがつければ一緒に見ます。自分専用のゲーム機を持っていますが、使っているところを見たことがありません。とにかく読書が好き。

小6姉のこれまで

寝返りができるころから読み聞かせスタート

こどもの機嫌がいいときに、カラフルでリズムの良い絵本を読む。

1才0か月 保育園入園

共働きだが、第一子なので母のモチベーション高め。夕食後や寝る前に読み聞かせ。

弟の出産で母が退職。3月末をもって保育園も退園となる。

2才0か月~3才11か月 2年間自宅で過ごす

保育園の入園待ちで自宅待機。年少になっても幼稚園に入らず。時間に余裕があるため、図書館にひんぱんに通い大量の絵本を読む。

文字を教えなかったが、3才くらいから、自分でも絵本を読むようになる。

年中~年長 保育園

母が再就職し、年中の4月から保育園に入園。共働き、ワンオペの二人育児。余裕がなくなり読み聞かせ量が減少寝る前だけは読み聞かせを続けました

図書館から借りた本が常に自宅にあったため自分で絵本を読む

小学校低学年 学童保育

小学校入学と同時に、読み聞かせ終了。学童保育のお迎え後は、宿題、ごはん、お風呂で一日が終わる。平日は自宅で読書をする時間がない。

学校では朝読書あり。この頃に読んでいたのは、怪傑ゾロリ、まじょ子。怪談レストランなど。学童では、どらえもん、ドラゴンボールなどの漫画を読む。

小学校中学年

小3まで学童保育。小3から小学生新聞をよむ。

小4からかぎっ子。学童保育をやめたら自由時間がたくさんできました。この頃は、二分間の冒険、モモ、ハリーポッターなどを読んでいました。

小学校高学年

放課後は友達と公園で遊び、ご飯、お風呂、勉強で9時に寝ます。平日はすきま時間や寝る前に読書。キャンプや旅行にも必ず本は持っていく。

小学生新聞はあまり読まなくなった。日本の歴史まんがやマンガでわかる難しい言葉などの教育本は好んで読まない。

文庫本も読む。1リットルの涙、神去なあなあ日常、精霊の守り人シリーズなど。宇宙兄弟、ワンピース、銀のさじなどの漫画も好き。

小6姉は本が大好きな女の子に育ちました。

今後は、ファンタジーだけでなく、様々なジャンルの良質な本をたくさん読んで欲しいです。

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読みきかせが地頭の良さにつながったのか

ふたりの子どもしかサンプルはありませんが、生まれてすぐ大量の良質な言葉にふれた弟のほうが、姉にくらべて地頭が良い子になった気がします。2才くらいには能力の違いをはっきり感じました。保育園でもよく指摘されました。

姉の場合、1を知って1を知る。
弟の場合、1を知って8を知る。

ふたりとも、早期教育の類はやっていない。小学校まではお勉強系のドリルをやったことはない。習い事はスイミングのみ。

1番の違いは、言葉のシャワーを浴びたタイミングと量

姉は、2才~4才に言葉のシャワー。
6才で読み聞かせをやめた。

弟は、0才~2才に言葉のシャワー。
3才で読み聞かせをやめた。

ことばを知らなければ、深い思考が育たないといいます。弟のほうが言語の獲得時期が早かった。姉がいた分、コミュニケーションをとる量も多かった。脳が急速に成長する時期に、豊富な語彙があったことが脳の発達を助けたのでしょうか。

真相はわかりませんが、少なからず良い影響はあったはず。子育て中のパパさん、ママさん。たくさん言葉をかけてあげてくださいね。

幼児期の絵本の選び方。何歳でどんな絵本を読む?

本好き計画では、このような意識で本を選んでいました。どんな本をいつ頃読んでいたのか、ほんの一例ですが、ご紹介します。

0歳から1歳 カラフルでリズムの良い絵本をくり返し

  • じゃあじゃあびりびり
  • しましまぐるぐる
  • がたんごとん

お座りができるようになったころ、特にお気に入りできゃっきゃと笑いながら楽しんだ本は「だるまさんが」

だるまさんが」は 鉄板ですよね。

だるまさんが どてーっ のところでは、自分も床にごろーんと転がり。だるまさんがびろーんのところでは、両手をいっぱいにのばして。まだ言葉もしゃべれない頃でしたが、読み終わるとじぶんで最初のページに戻して「あぅ~あう~」ともう一回読んでとせがまれました

9か月 絵本大好き
9か月のころ 絵本大好き!「たんたんぼうや」を読んでいるところ

「たんたんぼうや」もお気に入りでした。

長男に読みきかせしていたのは8年前ですが、いまだに覚えています。
「たんたんぼうやが あるけば たんたん。あとから だれかも たんたんたん。」
読むと歌のように響いて、読むほうも聞くほうも楽しくなる絵本でした。

本屋さんでは見かけたことがないので、友人の出産祝いのプレゼント用に何度も購入しています。贈る相手が既に持っている可能性が低いので、ちょっとしたプレゼントに贈りやすい本です。

2歳から3歳 ストーリーのある絵本を楽しむ

お話を楽しめるようになって、絵本の選択肢がひろがりました。図書館に頻繁に通うようになったもこの頃です。

かばくんの絵本を楽しむ長女 2歳頃

一緒に笑える本もたくさん読みました。本=楽しいものと感じてほしい。絵本の言葉を使って、普段の会話の中で笑いを共有できると楽しいです。

いいからいいから」は、 おじいちゃんのポジティブっぷりがスゴイ。読んだあとは、何か失敗した後に「いいから いいから」と言いたくなります。

4歳から6歳 心に響く本 想像がひろがる本

主人公の気持ちに寄り添って考えられるようになりました。いつも我慢することが多い長女が共感できるお話やせつないお話も読みました。いろんな立場の人の気持ちがわかる子に育ってほしいです。

  • おこだでませんように
  • 島ひきおに
  • 花さき山

空想の世界をのぞけるような絵本

「おおきな きが ほしい」「きょだいな きょだいな」など、絵本に想像力を刺激されて自分なりの空想の世界をつくってほしい。いろんな願いを込めて絵本を選んでいました。

雨の日の読み聞かせ定番は「雨、あめ」
漫画のコマ割りのような絵でお話がすすみます。セリフも説明もまったくないので、ストーリーや会話は想像でおぎないます。雨の日を楽しむ姉と弟の様子が生き生きと描かれています。

文章がないことで自然に想像がふくらみます。
ぜひ探して読んでみてください。

図書館で気をつけていたこと

大量に借りてお気に入りをみつける

いつも 姉に10冊、弟に10冊で絵本を20冊。これに母用の本と雑誌を10冊ほど、30冊近くの本を一度に借りていました。車で行く日は、もっと多かった気がします。母も時間がたっぷりあったので子育て本や児童心理学の本など大量に読みました。

一番の目的は本を好きになること。選択肢は用意してあげて、読みたいものを読むのが大事。母が選んだ本を読んでくれなくても、こどもが気に入った本を何度でも読むようにしました。

本を選ぶときに気をつけていたこと

  • こどもにも選ばせる
  • 司書のおすすめも入れる
  • こどもの気持ちを代弁するような絵本
    弟がうまれたときには、お母さんをとられて淋しいお話
  • イベントの前には関連の本を借りる
    キャンプの前は 星、焚火、自然などのテーマなど
  • 季節に関連した本をいれる
    夏は海水浴や虫がテーマのもの
    秋はお月見、どんぐりやきのこなど

お話会があれば積極的に参加する

育休中の2年間は、図書館でやっているお話会に毎週通いました。手遊び歌を教えてもらったり、自分が選ばないような本にふれることができました。

お話会のはじまりの歌と終わりの歌は、自宅で読み聞かせをするときも歌っていました。♪ろうそく パッ もひとつ パッ これから始まるお話会~♪

子どもが遊びに夢中になっていても、この歌で読書タイムに切り替えができてよかったです。

目につく場所に絵本置き場をつくる

子どもが生まれるまではインテリアにこだわっていたので、本当は目につく場所にごちゃごちゃ置くのは嫌でした。

それでも、目に入る場所に置かないと、しぜんに手にとってもらえない ので、ソファの正面、テレビの横に図書館から借りた本の置き場をつくっています。

図書館から帰ったら、借りた本を全部見えるところに並べます。母が借りた本も絵本と一緒に並べました。そうやって、親が読書を楽しんでいる姿もみせるようにしました。

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